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FLCスタッフエッセイ

2016.10.29 自然
ハーブでリフレッシュ!

                                                                                             西川 昌枝

自宅のベランダにハーブの鉢やプランターを置いています。「ハーブ」は葉や茎や花や実に芳香を持つ植物の総称です。ガーデニングブームの頃に何気なく選んだハーブと付き合いが長くなるにつれ、だんだん好きになって種類も増やし、今や自分にとってハーブは生活に欠かせない存在になっています。

「本物ってこんなにいい香り、と感激させてくれるフレッシュミント」、「丈夫でしっかり、抜群の香りのローズマリー」、「小さな葉にかわいい花を咲かせ、すがすがしい香りのタイム」、「レモンよりレモンの香りのするレモンマートル」、「実まですばらしい山椒」が私の美味しいハーブたちです。

ハーブはもともと野生の植物ですからとても丈夫で、基本的には肥料などほとんど必要としません。適応力があるので日当たりと水だけでどんどん大きくなります。成長を促すには育ったところをためらわず、まめに切ってやること。そうするとまたそこから伸びるという具合で、ハーブの生命力の強さに驚かされます。たいして手間もかけてないのに育つ健気さに感心して、時々日光が満遍なく当たるよう向きを変えたり、虫がつかないよう雨や風に当てたりしています(過保護にしません)。

そんな緑色のハーブたちの姿、手で触ると漂う香り、飾ったり、食べたり、年中楽しんでいます。生活の中で、ゆっくりティータイムが取れるときは、このフレッシュハーブたちの出番となります。

絵本「ピーターラビット」のなかで、ピーターの具合が悪くなったときにお母さんが作ってあげたのは、かみつれの煎じ薬(カモミールティ)でした。子どもの頃はかみつれが何かも分からなくて、不思議な遠い世界のことでしたが、今ではすっかりハーブティも身近になりました。

一人で静かに頂くハーブティは心の落ち着く緩やかな時間。数人でハーブティを淹れると、いつも予想以上に喜んでもらえてハーブは頼もしい。香りが嗅覚を刺激して語らずにいられなくなるのか、香りの感想を話したり、効能を伝え合ったり、思い出話をしたり、会話も弾みます。先日は研究所の会議の際にレモンマートルのハーブティを淹れたところ、「優しい味で、香りがいい」とほっと一息、皆に楽しんでもらえました。

ハーブティの作り方は、熱いお湯を注いでいい香りが出るまで数分待つだけという手軽さです。ゆったりティータイム以外にも、気分を変えたいとき、高揚してるとき、沈んだとき、寂しいとき、頭痛や喉の痛み等のちょっとした気になる症状をなだめるとき、薬に頼る前にハーブを試してみます。「いま自分はどうなっているのかなぁ」と観察して、好みや体調に合わせてうまく使えば、心と体のケアやリラクゼーションにもなります。「香り」は人の心とも深く結びついているに違いないと感じています。

最近はスーパーでフレッシュハーブを置いてある所も増えました。花屋さんでもいろんなハーブのポットを売っています。まだハーブとお付き合いがないならば、ドライハーブとフレッシュハーブを比べたり、ハーブティを試してみてください(フレッシュハーブがお勧めです)。良さを知ってもらえれば、「ハーブはいいね~」の輪がどんどん広がるだろうなぁと今日も空想しているのでした。

レモンマートル <効能> リラックス、殺菌、消毒 
タイム <効能> 頭痛、気管支炎、去痰、殺菌、消化促進
ローズマリー <効能> 細胞活性、老化防止、精神安定、頭痛、血行促進
ミント <効能> 消化促進、疲労回復、リフレッシュ、殺菌、集中力
参考文献 : 兎兎工房編著 1999 「ハーブ・ハーブ」 永岡書店


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